• 【図鑑】美しき貝の博物図鑑 ー色と模様、形のバリエーション/フリーク/ハイブリッド
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貝殻が魅せるざまざまな姿
色や模様、形のバリエーション、突然変異やハイブリッド。
数万、数十万にたった一つの希少なコレクション。
貝殻を見る目が変わる、他に例を見ない圧倒的美の世界。

著者自らが、50年にわたり拾い集め、世界中から取り寄せた数十万に及ぶコレクションから、
選び抜いた233種、1,678個を掲載。
【はじめに】より貝の造形や色彩の美しさに,人は太古の昔から魅了されてきた。それは人の発想を超えた「生の芸術」を具象しているからといえよう。自然物のなかで,とりわけ貝からは崇高な力が感じられるように思える。
生涯、相模湾で貝を収集し,昭和天皇の貝類調査に寄与した猛者、細谷角次郎氏は「いろいろやったが貝に落ち着いた」と語っている。深く貝に惹かれて、止められず、終生続けていくことになった状況が伝わる。「たかが貝」と言われることもあるのに、なぜ貝にこれほどの魔力があるのだろうか?ひとつはいうまでもなく圧倒的な種類の多さである。貝が好きになると多くの人は収集に始まり、やがて深みにはまっていく。ところが、10万種以上という壁に阻まれ、ただ単に集めることだけに挑戦しても、一生のうちには網羅できない。
それでも止めずに続けてしまうのは人の本性かもしれない。
この果てしない行為も貝との繋がりを切れなくしている。すでに古代エジプトに「神は人の寿命内に貝を収集するための時間を計算していなかった」という名言がある。
このように貝の多種性は特有で、奥深いものである。だが、各種が備え持つ多彩な色彩や形態の個体変異の存在も大きい。これらが無限に鏤められ、貝の趣を一段と深めている。
本書に掲載された貝類のすべては、著者自身が永年かかって収集したコレクションから抽出したものである。自然の意匠を楽しむため、通常の貝類図鑑では詳しく表しきれない同一種内の色、模様、形のバリエ-ションを中心に構成した。貝を選ぶにあたっては「普通種」を贔屓し、有名希少種へのこだわりを捨てた。種名調べの本としては物足りなさを感じるかもしれないが、このような企画は本書が第一号であり、未公開の標本写真や知見が多々含まれている。本書を通して、多くの方々に貝の魅力を堪能していただきたい。
本書の出版にあたって,発行を快諾してくださった成山堂書店の小川典子社長、終始御指導を賜った編集の小林僚太郎氏、撮影の松本泰裕氏、ならびに校正などにご尽力いただいた加藤啄矛氏に感謝申し上げる。また、これまでの貝類収集調査にご協力をいただいている漁業関係者や、内外の貝友に厚くお礼を申し上げる。

池田 等

著者名: 池田 等 
ISBN: 978-4-425-88681-4
発行年月日: 2017/7/28
サイズ/頁数: B5判 192頁

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